• Taichi Yakuoji
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EVENT

2022/10/06&2022/11/12薬王寺太一展「営みの根源にある土器」@ヨコスカアートセンター

10月6日(木)よりヨコスカアートセンターでは薬王寺太一の展覧会を開催します。
薬王寺太一の土器には縄文土器の伝統的な形式を継承した縄の跡と、また類を見ない幾何学形態の文様が象られています。この幾何学形態の文様や風格はおおよそ縄文時代には存在しないもので象られていることは想像でき、これこそが薬王寺の表現でありメッセージとなります。

この幾何学形態の文様を象っているものは、機械の部品、工具、生活の中で薬王寺自身が使用してきたものや薬王寺のもとへ集まってきたものです。 薬王寺は言いました。「出土した土器の文様から1万年前の生活の営みを想起させられる。もしかしたら土器は1万年間保存してきたメディアのような役目も果たしているかもしれない」

今、創り続けている薬王寺の土器には、縄文時代の生活の営みと現在の生活の営みが同居しています。薬王寺は土器作品を媒介にし、これらをさらに1万年後の世界へ発信していることになります。

生活の営みの根源に土器があり、土器からその生活の営みが私たちへ根付いていることを示し、さらに土器で次の世界へ伝える。本展は薬王寺の土器作品によって、太古、現在、未来へ生活の営みのを伝承せんとする展覧会となります。

土器作家 薬王寺太一

東京生まれ 横須賀在住 大学では社会学専攻。在学中より土・火・水・木・気、 人の掌を介して創り出される陶作品の表現に魅力を感じ創作活動を始める。 山梨・佐賀の窯元での修行を経てイタリア・リトアニアなどで創作・ 個展・築窯・アートプロジェクト参加。 留学中、南仏ヴァロリスの博物館で出会ったメソアメリカの土器や土 偶に大きな衝撃を受けて以来、よりプリミティブな表現・創造・生き 方に傾倒。2018年よりYokosuka art valley HIRAKU(横須賀田浦)に 移住。2020年穴窯築窯 。主に間伐材を燃料とした野焼きと穴窯焼成 による焼締め作品の創作を中心に活動中。(2010年~)横浜市埋蔵文化 財センター・三殿台遺跡において、土器修復・デジタル実測などの調 査補助や考古サンプル制作・遺跡内土器作りワークショップの指導なども務める。

代表的な展覧会
2001年「増穂登り窯展 ギャラリーさくら 」(銀座, 東京)
2002年「”Association”池田満寿夫 酔月展」ギャラリー六斎 (山梨)
2002年「山梨現代陶芸作家100人展 」(山梨)
2003年「Nu-child」gallery Hisamitu (佐賀)
2004年「Media」galleria il Graffio (bologna, ITALY)
2005年「Media」via del Guasto (bologna, ITALY)
2005年「Media」BRAVO caffe (bologna, ITALY)
2005年「Media」gallery Ibah (佐賀)
2005年「Anagama Project 2005 」(Gojus, Lithuania)
2005年「Anagama Project 2005」展 ARKA GALLERY (Vilnius, Lithuania)
2010年「Harvest Festival」Earth Embassy (山梨)
2011年「横浜開港アンデパンダン展 (横浜)
2013年「PANDEMIC」garelly fu (横浜)
2014年「TANAGOKORO」garelly fu (横浜)
2018年「3人展『野焼譚』artspaceモルゲンロート」(南青山)
2019年「あざなえる縄のごとく」みうらじろうギャラリー (日本橋)
2020年「森の聲~Papua~Jomon~Art」みうらじろうギャラリー (新潟津南)
2022年「美術の眼、考古の眼」横浜市歴史博物館 (横浜)
2022年「Lepton」1010Art Gallery (横浜)

代表的な受賞歴
2016年第76回 横須賀美術協会展 横須賀市長賞